影
日に照らされた空の下
ふと足元を見る。
それは決して離れることなく
自分の歩みと共ついてくる。
影をみて思う。
今、自分は此処にいるのだと。
生きているのだと。
あなたがすきです
あなたのすべてがすきです。
その声、その仕草、その姿。
生きててくれてありがとう。
出会ってくれてありがとう。
あらゆるものに取り残されていく
時々、
いや、常にだろうか…
世の中のあらゆるものから取り残されていくような感覚に
陥る瞬間がある。
自分を取り巻く全てが早送りに見えて
自分だけ立ち止まっている、
停止しているような感覚。
歩き出す事も躊躇うほどに
不安に苛まれていく。
ひとり
1人は楽だ。
でも、
いつか
独りぼっちになってしまうのは
こわい。
いっそ、最初から
大切なものを失うくらいなら
いっそ、
最初から、
手に入れなければいいのかもしれない。
そしたら傷つくこともない。
でも、
大切なものを守るという
素敵な気持ちも
得られないかもしれないね。
感覚の余韻
目が覚めて思うのだ。
あまりにも現実的で
感覚も、感触も残っていて、
なんとも言い表せない。
例えそれが幸せな夢だったとしても。
悪夢だけが、こわいのではない。
時として、
幸福な夢さえ、
みたくないと思う。
甘やかな幸福から目覚めたあとの
絶望。
時として、明けない夜と、止まない雨がある
心を
自由に調節出来たのなら、
それは幸せだったのだろうか。
哀しみも、幸せも、不安も、痛みも、
その都度、コントロール出来たのなら、
なにも、恐れることはなかったのだろうか。
日はまた上り、
雨はやがて止む。
でも、
心だけは、
心のなかだけは
時として、日が上らず、
雨が降り止まない。